ハイパーアクティブな犬の場合、テンションがレベル1~レベル10の間のどこの位置に位置するかを感じ取ることで「犬の問題行動」への改善のシナリオは異なってきます。大事なのは、犬のテンションと 犬の行動をきちんと正確に把握することです。
犬は言葉が通じない分、気持ちや 「気」というものを瞬時に察知できるのが犬という動物です。私の愛犬「嵐くん」も超ハイパーアクティブな犬なので、テンションが10のときでも一声で、「おすわり」や「まて」ができるように練習しています。ハイパーアクティブをゼロにするのはもったいない話。というか人間であれば人格を変えてしまう話になります。でも、素のままを否定せずに、飼い主さんがコントロールできれば、最高の愛犬になってくれます。本来の犬! といった感じです。
というと、大変難しいように聞こえますが
要は、テンションが高いときにどんなに、「おすわれ」「待て」などと指示をだしたとこで、そんなお行儀作法が通じるはずがありません・・・・・
だからといって落ち込んでがっかりしないで下さいね。
そんなときは、犬がはっとして、今のテンションを押さえる行動をとってあげることで、犬の意識をテンションの高い視覚から、平常心へと変化させることができます。
Cesar Millanは、この動画でもいっていますが、スナップを犬に与えることにより、今の最高テンションからスナップの手によりびっくりして、いっきに落ち着きを持たせることができるようになります。
もちろん、犬を扱う前に飼い主さん自身が「私にできるだろうか?」なんて、不安になっていたら犬は「アイコンタクト」をとった瞬間に瞬時に自分が強い事を悟りいうことなんてきいてくれなくなります。アイコンタクトは大変重要なのですが、飼い主さんの気持ちが不安なアイコンタクトは犬にしてみれば、格好の優位性を確認できる手段でもあります。
そこには、飼い主の毅然とした態度が要求されますので、しっかりした気持ちでアイコンタクト、スナップを入れてあげましょう。
それができるようになれば、散歩のときでもいつも横目で犬を観察しつつ、犬とすれ違うときも、すれ違う瞬間ではなく、何メートルも前の犬の様子を観察し、相手の犬をガンミしていれば、何メートル手前でも、犬の気を別の視覚にそらすためにスナップをいれて気づかせてあげる事が大切です。
気がそれれば、それまでのテンションとはウソのように穏やかになったりします。
一度でだめなら、分かるまでやってあげることです。
もちろん、常にリードは、ぴんと張ったままもってはいけません。犬が自分の前を歩いている以上は、犬はあなたをリーダーだと認めていないということを肝にめいじてください。
リードのぴんとしたはりは、人の緊張を意味します。
犬は、瞬時に人(飼い主が緊張していることをさとり)意味もなく、すれ違う犬や人に対して吠えたりする場合が多々あります。
リードは、アルファベットの「J」 のようにたるませて歩ける練習をしましょう
犬とすれ違うときは
「アー犬がくる、また、吠えるかな?」とかそうしうネガティブ想定を頭の中によぎらせないこと、問題なく通り過ぎるポジティブな想定を頭の中に描きながら犬とすれ違って下さい。できなさそうであれば、深い深呼吸を何度もしながら、犬とすれ違ってみましょう。
そうすることにより、人の落ち着きが犬に伝わり犬は落ち着いて通り過ぎてくれるようになります。今の自分の犬とのかかわり方は果たしてあっている(正しい)のだろうか?自問自答は誰でもすることです。
しかし、それはドッグトレーナーに突然その部分だけを抽出して質問されたとして、なかなか明確に回答することは難しいです。なぜなら、その現場に立ち会っていないので、そのときの犬の様子を観察する(カーミングシグナル等)ことができないからです。
だから、その答えは、犬の様子をみて確認することが最も正しい方法です。
ハイパーアクティブな犬が以前よりも、おとなしくなってくれる時間が増えた。。 自分の指示に従ってくれるようになった・・・等々犬が良い方向に行動していればあなたの犬にとっている行動は大変正しいことになります。
もし、以前よりも指示に従ってくれていないことが多いとすれば、今の犬への接し方に何らかの問題がありますから改善が必要です。常に24時間向かい合っている飼い主が最も犬との関わりが深いことに自信を持ってください。