たとえば、床に落ちている靴下を加えたりします。
正常(社会化の積極的なトレーングができている)犬なら、ダメ という指示の練習でその加えたものを放してくれるようになりますが、威嚇犬、噛み犬スカイは、異なりました。
たかが、このちょっとした怒ったくらいで、「恐くて仕方ないくらいになり、威嚇してくるのです」
本当にびっくりです。
だから、こんな犬には、「床におちているものを加えてよいことにし、それを口から指示に従って放す」という練習を遊びを通して始めています。遊びの中では、犬はいきいきとし、元気です。
元気に遊んでいるときは、多少怒っても、恐がりませんから、遊びの中で、だめなことを教えています。
人間もそうですが、兄弟が何人もいれば、十人十色、犬も同じですね。
犬は何度もいうように脳で恐怖を察知し、自分で判断しています。
人間では、別に恐くもなんともないことも、犬にとっては恐くてしかたのないことがたくさんあります。
例えば、我が家にやってきたスカイの場合は、電車の音、バイクの音、太鼓の音、花火の音等々です。そのわりに、ビニール袋のしゃかしゃかも、テーブルから新聞がバサッと落ちる音も ものすごくそばで起こっているのに、なんとも感じません。
そして、最大の敵は、「手」です。
「この手はいい手だな・・・」と思うときもあれば、「この手は恐い」と思うときもあるようで、その切替スイッチが一瞬にしてはいることから、なかなかぬけきれないでいます。
とにかく、手というものに、よい印象をもってもらうべく、おいしいおやつを手をかえ、品をかえ、根気強く与え続ける方法が一番効果的です。
犬の立場にたって、ケージに入ったつもりになってみたり、座っている横をまたいで通ったときの気持ちのなってみたり、
小型犬にとってみたら、人間は巨人に映ると思います。
結果を急ぎすぎず、犬のペースを確認することも、このような恐がり犬には大切です。