犬は捕食動物です。野生の犬はもういないといわれていますが、犬は本来、自分で狩をして、その獲物を引き割いてたベる習性を本能でもちあわせているわけです。しかし、本当に食に欲がなくなったということは、犬の本能が失われつつあるという重大なことになっています。
愛犬が食に欲がなく、フードを変えてみたり・・・・とフードの悩みは多いです。でも、よくよく考えてみてください。もし、フードを食べない、食に欲がない となるとそれは犬の本能がうすれてしまったことになります。本当にそうでしょうか?
犬というのは、猫と違って出されたものは瞬時のうちに平らげてしまい、満腹中枢がなくてんこ盛りだろうが、ちょっとだろうがあるものはすべて食べてしまうので、家を2日以上空けられない・・・・といわれていました。
最近は、フードを食べないので、入れ替わりで種類を変えてみるが・・・・結局は食べないので、人間食(肉を焼いたり、トッピングしたり)を与えて食べてくれるので、それを繰り返しているという方もいます。
また、食事になると逃げ回る という愛犬さえでてきて、食事は憂鬱という飼い主さんまでお会いしました。
でも、よーく考えてみてください。本当に、犬がご飯を出されても食べないとすれば、それは異常な行動です。なぜなら、犬は今、「食べないと後では食べられないぞ!」と本能的に脳が判断し、早食いすることが本来の姿なのです。
「いつ食べても、食べなくても・・・・必ず何か出てくる」という恐ろしい判断が、犬の本来持ち合わせていた本能を機能しなくても大丈夫だと判断し始めています。
犬の言う事を犬の行動のままに人間が聞いてあげてしたがってはいけないのです。
本当に、食べないかどうかは、1食抜いてみることです。
「確かに、そんなことして死んでしまわないだろうか?」と不安になると思いますが、2食のうちの1食だから、大丈夫です。
そして、1食抜いてみたあとの犬の反応を観てみてください。
なぜ、これを実行するかというと
「食べないと後がない」という本来の犬の本能を活性化させるためです。「やばい、今、食べないと後がない」と思えば、どんなものでも食べるはずです。
思い出してください。
人間の家族で、一人っ子と大人数兄弟の家庭を・・・・
一人っ子は、いつでもとられる心配が無いため、学校給食のご飯を食べる食べ方がいつもおそくて時間内に食べ終わらなかったり、大好きなものは一番最後に食べたりする人、多くなかったですか?
犬も同じで、だれも自分のご飯を取らないし、食べなくてもずーっと目の前や見える場所においてある・・・
これでは、いつ食べても良くなります。
なくなるという危機感が薄れているわけです