これは一目瞭然かもしれないが、犬にとっては最も早いうちから、最も一般的に
知識を取得する手段の一つである。私の愛犬の一匹がおもちゃ箱にいき、何かを
選んでもってきて、それをかじる。するともう1匹はこの行動をにながら、自分の頭の
中でも決断を下し、同じ事をやる。このような学習方法は、実験室でも再現されている。
学習の若年期にあたる子犬たちに食べ物を乗せたカートをリボンでひっぱることを
教え、隣室の子犬たちにその行動をみせることによって、同じ事を覚えさせたので
ある。この理由は実に単純なものである。
巧みな随意運動を行うためには脳内の錐体路系が発達していなければならない。
人間の脳においてはこの錐体路系が白質の約三割近くを占めている。霊長類の
脳ではこれは約二割、そして犬の場合はわずか一割なのである。
ドッグズマインドからの引用です。
上記のことからもわかるように、猫ほど犬は模倣が得意ではないにしても観察学習
ができる生き物です。
我が家の愛犬、スカイが 恐怖心を消去しながら、日常の我が家の生活になじめた
のもこの「観察学習」がいかされている場面を多々目にします。
新しい食べ物を差し出されてもまず食べない
新しい人に会ってもまず最初には近づかない
新しいおもちゃでも 最初は遊ばない
しかし、上記を先住犬の嵐が 簡単にやってのけ
おやつを食べたり
人に寄り添っていったり
おもちゃであそんだり
を じーっと 見ています。
しばらくすると 同じ事を行動するようになります。
クリッカートレーニングにしてもしかりです。
新しい行動は、自分では自ら行動しないことでも、嵐が行動
するのをみて、自分でも行動しています。
どれほど、人間への不信感をもっているのか?と
犬という生き物がこの長い年月生き延びてきたことと照らし合わせると
「生命力の強さ」を実感しますが、犬同士でなければ分かり合えない
空気があるのだなということも痛感します。
ぜひ、体力と気力と経済力が問題なければ、多頭飼い もおすすめです。
愛犬の困ったなぁという問題行動は改善できる可能性があります。お困りの方は、こちらからお気軽にお問合せ下さい。