身の丈にあった犬を飼う計画をたてよう
30kgもあるドールデンレトリバーを6畳一間で飼う事ができますか?と問われたら、「可能ではある」と答えます。特に大型犬だからといって、広い部屋が必要というわけでは決してないからです。ましてや、犬は寝るときなどは、自分がはいるくらいの狭い場所のほうが落ち着くので、部屋の広さは必要ありjません。問題は、適度な散歩や、ストレス発散のためのレトリーブの練習(もってこい遊び)などを、ロングリードを使って毎日やってあげたりなど、犬のしつけ・訓練・練習等々のお世話にどのくらいの時間を避けるか?ということが重要になってきます。
専門家のある先生がテレビで、「犬は飼い主に似てくる」という説は、「似てくるのではなく」 「最初から似てる犬を選ぶ傾向にある」という統計を発表して いました。その中で、5組ほどの犬と飼い主の顔の映像が公開され、確かに似ていました。一緒に生活するから似てくるのではなく、初めから似た要素を持った 犬を選んでいるから、長年連れ添って一層似てくるように見えてくるのだそうです。
また、女性が犬のリーダーになれない という説もウソであると、アメリカの動物行動学に詳しいシーザーミランは言っています。しかしながら、男性より女性は感情的になりやすい傾向にあるため、犬をしつけるということが男性よりも苦手な場合が多い事も事実のようです。
だから、制御が自分の力できくような、チワワやヨークシャテリアのような超小型犬であれば、どうにか力でねじ伏せて買い続けることもできるとは思いますが、大型犬は自分に身の危険がふりかかってくるので、考え直したほうがいいということになります。
いづれにしても、自宅のひろさ、頭数の制限、自分の時間をどのくらい割けるのか? 自分の犬との愛称等々、確認できるだけの余裕をもって、飼いはじめてもらいたいと思います。飼いいれたらとにかく、
犬と接する場合の「一定の法則」を教えてあげてください。
犬の希望する順序は以下です。
1)適度な運動(お散歩等)
2)訓練や練習(オビデエンスなどの服従訓練)
3)愛情
犬を迎え入れたら、まず上記を日常の生活で繰り返しおこなっていれば、犬は従順に飼い主の指示に従って寄り添って生きてくれているはずです。
ところが、おそらく90%の飼い主さんは以下の順番になっています
パターン1)
①:3)愛情
②:1)適度な運動
③:2)訓練や練習
パターン2)
①:3)愛情
②:1)適度な運動
③:X 無し
パターン3)
①:3)愛情
②:3)愛情
③:3)愛情
このパターン1,2,3が 犬との関係を悪化させ、人間が犬に対して良かれと思って注いでいる愛情のみは、最悪の犬との関係を作ってしまっているということを理解してもらいたいと思います。
これは、犬にとって最悪の状況なのです。
犬に対して、ゆるぎないエネルギーを発揮し、自分があなたのリーダーであるという毅然とした態度が必要です。