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福島原子力の疑問を確認して真実の行動を

今朝(4/6)汚染水垂れ流しが止まった との報道
今、私たちに何が起きていて 何が真実なのか?
確認できるであろう内容が日々更新されています。
被災者でない私たちにできることは
真実を自分で把握して、風評被害に加担しないように
普通の生活を送ってあげること なのでは・・・と思います

Q30 プルトニウムから放出される放射線の生物影響はどんなものですか?

A:プルトニウム(Pu)には、代表的なものとして、Pu-238、Pu-239、Pu-240があります。Pu-238、Pu-239、Pu-240の半減期は87.7年、24,000年、6,560年ですから、減衰はあまり期待できません。いずれも、α線を放出します。α線というのは、X線やガンマ線のような電磁波ではなく、粒子が加速され、エネルギーを得て飛んでくる放射線で、α粒子とも言います。α粒子とは、ヘリウム元素の原子核に相当するものです。α線は大きなエネルギーを持っていますが、物質の中で飛ぶ距離(飛程といいます)が短いのが特色です。空気中でも数センチしか飛びませんし、紙1枚で遮へいすることができます。つまり、プルトニウムがあったとしても、身体から10センチも離れていれば、α線を被ばくすることはなく、身体との間に紙が1枚あればα線は遮へいされ、身体には届かないということです。ですから、プルトニウムが身体の外にあるときには、α線の被ばくを心配する必要はほとんどありません。しかし、一方、プルトニウムを口や鼻、傷口などから体内に取り込んでしまうと状況が変わります。体内ではα線は数μmしか飛ぶことができませんが、その間に大きなエネルギーを全て放出します。そのため、近くの細胞は大きな影響を受けます。したがって、プルトニウム(他のα線を放出する放射性物質も同じです)については、体内に取り込まないことが重要で、外出から帰宅された時には、手洗い、うがいなどにご留意下さい。
今回発表された福島第一原発敷地内での数値は1.2Bq/kgでした。もし仮にこの数値のプルトニウムが水道水に混入したとすると、水道水の摂取制限が行われます。しかしながら、成人がこの水道水を2.2リットル飲んでも約0.7マイクロシーベルトの被ばくにしかなりません(プルトニウム239が混入したとして、実効線量係数2.5 x 10-4を使用して算出)。
今後の原子炉に対する冷却作業の進行度合にもよりますが、今の状況で推移する限り、この値が大きく増えることはなく、健康への影響はないと思われます。プルトニウムは非常に重い元素で、大気中へは拡散しにくいものですが、もし雨などで川から海へ流れて行っても、大量の海水で希釈されます。従って、原子力発電所のすぐそばで捕獲・養殖しない限り、魚介類、海藻類に取り込まれるプルトニウムはごく微量で食べても健康への影響はないと思われます。
(掲載日:平成23年4月4日)

Q29 福島原発事故に伴う人への放射線リスクはどのくらいと推測されるのですか?

A:マスコミでは今回の事故のリスクを推測する参考事例としてチェルノブイリとスリーマイル島の事故を引用していますが、核分裂生成物による汚染は、実はそれより以前の方がかなりひどいということも思い起こす必要があろうかと思います。1950-1960年代、米国などが大気圏内核実験をくり返し行ったため世界中の大気が汚染され、日本の国土にも現在の約千倍から10,000倍の放射性セシウムが降下していました。しかもその汚染は核実験が禁止されるまで10年位続いていました(五十嵐康人先生達の論文、J. Environ. Radioactivity, 31 (1996年)157-169 頁を参照して下さい。参考資料)。この過去の事実を広く知ってもらうことも不安を和らげるために役立つのではないかと思います。ちなみにチェルノブイリの時も短期間ですが今の千倍量のセシウムが降下していました。むろんこれは原発近辺でのリスクの推測にはあてはまらず、そこから離れて核分裂生成物の汚染だけが問題になる地域での話です。現在50-60歳代以上の人は皆これらの被曝を経験していることになります。この人達にこれらのことによって健康影響がでているということはありません。くり返しますが、核分裂による放射性同位元素の世界規模での汚染は、現在の1,000倍の量で10年間、すでに経験ずみなのです。勿論、このことが安全性を確約するものではありませんが、もし、影響があったとしても、そのリスクは非常に少ないと思われます。どのくらい少ないのかを正確に理解するためには低線量放射線の生体影響研究の今後の進展を待たなければなりません。
(掲載日:平成23年3月27日)

Q28 放射線量や放射性物質での汚染情報でいろいろな単位が使われて混乱しています。シーベルトとベクレルはどう違うのですか?

A:ベクレルは、放射性能の強さを示す単位で、放射性物質が1秒間に1回放射性壊変をする量を表します。放射性壊変が起きると放射線が放出されます。通常、ベクレル(Bq)は、単独で使われることは少なく、単位体積当たり又は単位重量当たりの放射能の強さを表すベクレル/リットル、ベクレル/kgなどがよく使われます。
シーベルトは、放射線防護の分野で使われる放射線量の単位です。放射線が生物に及ぼす効果は、放射線の種類やエネルギーやそれを受ける生体組織の違いによって異なりますので、そのことを考慮して導入された単位です。報道などでベクレル(Bq)をシーベルト(Sv)に置き換えた場合の数値が紹介されていますが、定義・性質の異なる単位を正確には換算できません。しかし、各放射性物質毎にエネルギーやそれを受ける生体組織での吸収率など違いを考慮した値(実効線量係数)を用いて換算をして両者の比較の目安とされています。例えばホウレンソウ1kgにヨウ素131が2,000ベクレルある場合、2,000 ベクレル/kg × 2.2×10-8 シーベルト/ベクレル(ヨウ素131を経口摂取した際の実効線量係数) = 0.000044 シーベルト/kg(44 マイクロシーベルト/kg)となります。この汚染したホウレンソウを成人の葉菜の1日摂取量 0.1kg分、1回食べるとすると、44 マイクロシーベルト/kg ×0.1=4.4マイクロシーベルト被ばくすることになります。
(掲載日:平成23年3月27日)

 

日本放射線影響学会
福島原発事故に伴うQ&Aグループ
代表:渡邉正己(京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門・教授)

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/rb-rri/gimon.html

福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口で確認

本当の事実は何なのか?

乳幼児には、水道水を飲ませないほうがいい
犬も小型犬は、乳幼児くらいの大きさに値する
それなら、犬も水道水を飲むと 危険???
なんて思ってしまったりした。

テレビの報道でもマイクロシーベルトや、ベクトル が。。。
とその瞬間にその値が体に害になるものなのか?
そうではなく、予防線の段階の数値なのか?
判断できた人がどれくらいいるのだろうか?

メモに書き留めてテレビやラジオを聴いても
ただただ不安と、実際どう対応すればいいの?

という結論になり、
水は、できれば飲まないほうがいいわよね
野菜は、福島、群馬、栃木産は、食べないほうが
いいわよね。。と いう結果となり
茨城産のほうれんそうは、箱で1円(卸売市場価格)
になってしまっている。

では、本当のところ どうなんだろう??? 

事実と正しい実行をするためにいろいろWebを
探していたところ、安心できる

代表:渡邉正己(京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門・教授)
のホームページにいきついた。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/rb-rri/gimon.html

以下、ページの一部の抜粋にすぎない
とにかく、茨城県も栃木県も福島県も広い
福島原子力発電所から30k圏外で生産
されたものもたくさんある。

消費者は、生産者の労をねぎらい、
食べても大丈夫なものは、食べてあげたい。と思う

Q17 赤ちゃんに母乳を与えても大丈夫ですか?

A:お母さんが食品や飲料の摂取、また空気中のものを吸入することによって放射性物質を体に取り込むと、そのごく一部は母乳に移行します。しかし、基準を上回っても、いま報告されている程度の濃度なら、それを含む食品や飲料を大量に連続して取り続けなければ、授乳による放射性物質の赤ちゃんへの影響は心配しなくても大丈夫です。お母さんがどうしても心配なら粉ミルクに変えることも一つの方法ですが今の状況ではその心配には及びません。

Q14 仮に事故が拡大して放射線の影響がチェルノブイリ級まで広がった場合、大阪や東京での生活に影響はありますか?

A:3月15日頃から東京でも短時間の放射線レベルの上昇が見られていますが、新聞報道等にもあるとおり、それによる被ばく線量は少なく、健康への影響はありません。外出を控える必要もありません。問題は、事故が進展してさらに深刻な事態になった場合にどうなるかです。今後の展開は全く予測できませんので、ある程度極端な状況を想定して、過去の事例から学ぶしかありません。このような観点からはっきりしているのは、これまでの原子力事故において、一般住民の間で白血球が減る、髪の毛が抜けるといった急性症状は、観察されていないことです。史上最悪と言われたチェルノブイリの事故でも、2008年に発行されたUNSCEARの報告(Sources and Effects of Ionizing radiation, UNSCEAR 2008 Report Annex D: Health effects due to radiation from the Chernobyl accident, United Nations, New York, 2011.(国連科学委員会2008年報告書附属書D:チェルノブイ リ事故の放射線による健康影響))で見る限り、一般住民に確認されている放射線影響は、高濃度に汚染した地域における子どもの甲状腺がんだけです。それも、事故の後、放射性ヨウ素で汚染した牛乳を飲み続けたことが主な原因と言われています。当初、旧ソビエトが事故の存在を認めず、早い段階での避難や食品の摂取制限等が適切に行われなかったのです。したがって、これまでの原子力事故の経験に照らし合わせる限り、東京が人の住めないような場所になるとは考えにくい状況です。むしろ、人々がパニックに陥って西へ移動し始めた場合の混乱の方が懸念されます。大阪に関しては、どのような状況を想定したとしても全く問題ありません。
(掲載日:平成23年3月18日、平成23年3月22日改訂、平成23年3月24日改訂)

Q11 被ばくすると人に影響を及ぼす放射線量はどのくらいですか?

A:平均的な日本の自然放射線量は、年間およそ2,400マイクロシーベルトです。放射線障害を防止するために取り入れられている放射線作業従事者の被ばく限度は、年間20,000マイクロシーベルトです。それ以下の被ばくなら有害な人体影響をおこさないというのがこれまでの疫学調査や研究の成果を総合的に検討して導かれた結論です。しかし、この20,000マイクロシーベルトと人体に影響が現れる線量との間には開きがあり、現実には、100,000マイクロシーベルト程度の被ばくでも放射線の影響があるという報告はありません。
(掲載日:平成23年3月16日、平成23年3月22日改訂、平成23年3月24日改訂)